レプタイルズ飼育観察日記

爬虫類、両生類や熱帯魚の情報や日々の観察を発信していきます。

レオパの飼育のあれこれ⑤繁殖

皆さんこんにちは!今日髪を切ってきたチノです!!

今回は誰もが一度はあこがれるレオパの繁殖について書かせていただきます。

飼育はもちろん繁殖も入門者向けといわれるレオパですが、しっかりと知識がないといけません。

すこしでも皆さんの助けになればと思います。

~繁殖の前の準備~

もちろんですがオスとメスのレオパがいなければいけません。

成熟していることが大事で体重でそれを確認します。オスなら45gほど、メスなら50gほどが目安です。

また最低でも生後一年以上はたっていることです。できれば2才いってれば安心です。私も2歳以上の子でやりました。

ちなみにオスメスの見分け方ですが左がメス、右がオスです。

尻尾の付け根の下側に注目してください。オスにはふくらみが2つあります。また上側に逆V字の模様があります。

ふくらみはへミペニスという生殖器でなんと2本ついてます。

これらは成熟しないとはっきりと出てこないので、確実にオスやメスが欲しい方は成熟した個体で確認しましょう。

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       メス                オス

~クーリング~

クーリングとは一時的に温度を下げてレオパに冬を感じさせることです。冬を感じさせることで発情を促します。

ブリードを重ねていくうちにクーリングなしでも発情する子もいるらしいですが、クーリングしたほうが確立はあがります。

クーリングは時間をかけて行います。

まず尻尾が太く健康的な子で行ってください。痩せてる子で行うのは危険です。

そしてご飯を抜き1週間後うんちをしてるのを確認します。消化不良を防ぐためです。

1週間ほどかけて徐々に温度を18℃くらいに落とします。20℃とかでもクーリング効果があります。

私はパネルヒーターをずらしていき、さいごはパネルヒーターをとって温度を下げました。

温度が下がったら1か月ほどそのままにします。餌は抜きますが水はしっかりあげましょう。尻尾に栄養を蓄えているので食べなくても平気です。そのため尻尾に栄養を蓄えてる必要があるのです。

さいごに1週間かけて元の温度に戻していきます。これでクーリングはバッチリです

~交尾~

クーリングが無事終わったら、交尾をさせるためにオスとメスを一緒に入れます。

相性が良ければすぐに交尾をします

オスのケージにいれるかメスのケージに入れるかはどちらでも構いません。

一緒にするとオスは尻尾を激しく振りメスを誘います。

メスが受け入れればすぐに交尾になります。

すぐにしなければ2~3日様子を見てください。それでもしなかったり相性が悪そうでしたら時間をおいてまた一緒にするか、別の子に変えましょう。

後,交尾がすんだら,オスは離しましょう。メスのストレスになります

~抱卵期~

交尾をしたメスは卵の栄養のために食欲が増えます。なのでいつもよりご飯の回数を増やし食べるだけあげて、カルシウムとビタミンをしっかりまぶしてあげてください。

これを怠るとたまごだけでなく母親の健康にも悪影響を及ぼします。

交尾して10日ほどでお腹に卵が透けて見えてきます。(見えにくい子もいます)

たまごは早くて2週間、長くて、2か月ほどで産卵します。

産卵が近づいてくるとお腹がパンパンになり、食欲も落ちてきます。

また産卵間近になるとケ-ジ内を動き回り足で地面を掘るしぐさをします。

そして産卵床を入れます。水入れの中に産卵することがあるので取り出し、霧吹きなどで給水してあげてください。

~産卵床~

産卵床はメスの体がすっぽり入る大きさのタッパーなどに産卵用のパーミキュライトを入れます。これはそのまま使えて、湿度調整の必要がないのでおすすめです。

代用でミズゴケやヤシガラ、パーキュライトがあります。園芸用品とかで安く売ってい

ます。これを水と混ぜて、手でぎゅっと握って水が滴らないくらいがいいです。

タッパーの蓋に親が通れるくらいの穴を開けましょう。そうすると親が土を掘るとき土が飛び散るのを防げます。

~たまごの管理~

卵を産んだのを確認しましたら、卵の上の面にマジックなどで印をつけます。卵の上下を確認するためです。上下が変わると孵化しなくなってしまうので気を付けてください。

そして卵を移動させます。レオパの卵には殻がなく弾力性のある膜に覆われています。そう簡単に割れませんが、丁寧に扱ってください。

たまごはプリンカップみたいな入れ物にパーミキュライトを水と1:1で混ぜたものやハッチライトを敷いたものの上に置きます。

この時指でたまごサイズのくぼみを作り、そのうえに卵を置くと転がりにくくなります。

カップは蓋をしてカップ内は湿度80~90%、温度は25~30℃くらいの温度変化の少ないところに置きましょう。直射日光の当たるとこはよくないです。

孵化機(インキュベーター)も市販されてるのでおすすめです。

確実ではないですが温度30℃くらいでオスメス半々になり、26℃くらいでくらいメス、33℃くらいでほぼオスになるといわれています。

~孵化~

孵化までの期間は1~2か月ほどです。

たまごが大きくへこんだり、変色したものはダメになってる可能性があるので残念ですが取り除きます。

カビが出ることがありますが、拭き取れば問題ありません。

育っていきますとたまごは大きくなります。孵化が近くなると張りも出てきます。

表面に水滴がつき薄い切れ目がでてくると幼体が殻から出てこようとしているので自力で出てくるまで待ちます。下手に手を出すとへその緒から卵黄を吸収しながら出ているのを邪魔することになるのでやめましょう。

孵化した子は大人より乾燥に弱いので気を付けましょう。ミズゴケを湿らしたのを使うなどして湿度を高めにしてください。

ご飯は脱皮した後に食べます。数日中にするでしょう。

ご飯は毎日あげて、温度も28~30℃くらいの高めの温度がいいでしょう。小さいときはいろいろ弱いので早く大きくなるようにしましょう。

 

~まとめ~

レオパは繁殖しやすいですが、一回の産卵で2個産みます。それを5回ほど繰り返すので約10個の卵を産みます。

全部育てれるか、引き取ってくれるっ人はいるかなど、その点を考慮してチャレンジしてください。私もまた挑戦していきます!

今回でレオパは終わりとなりますがまた別の子についても書かせていただきます。

よろしくお願いします。